STORY 1オーストラリア経済を支える内需

経済成長を続ける要因とは?

STORY 2

STEP 01
成長の牽引役 GROWTH FACTOR

積極的な移民の受け入れ政策
により人口は増加傾向
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主要国の予想人口増加率

出所:国際連合(予想値を含む)

※日本、米国、ドイツ、オーストラリア及び主要新興国(ブラジル、ロシア、インド、中国)のうち、予想変化率がプラスの4カ国

※各年7月1日現在の推計人口及び将来推計人口(中位推計値)

米国やインドよりも高いオーストラリアの
人口増加率

 オーストラリアの人口は、自然増加に加え、移民の受け入れにより、今後も人口が堅調に増加することが予測されています。

力強い人口動態
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オーストラリアと日本の人口動態

オーストラリア 日本
平均年齢 37.2歳 48.7歳
最も多い年齢層 30-34歳 70-74歳
2番目に多い年齢層 25-29歳 45-49歳

(出所) 国際連合、2022年の予測値

※平均年齢は全人口の中央値

最も多い年齢層は
消費意欲が高い30歳代

人口増加が予測されるオーストラリアの人口動態をみると、日本と違い30歳代が最も多い年齢層となっています。

消費意欲が高いこの年齢層が多いことは、オーストラリア経済の中心である個人消費の押し上げにつながると期待できます。

「人口増加」によって「消費」が
拡大傾向
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豪米日の小売売上高推移

出所:ブルームバーグ

人口増加による個人消費の増加が
内需拡大を牽引

 オーストラリアの小売売上高は人口増加を背景に長期的に拡大してきました。コロナショックの影響から一時大きく減少したものの、経済活動の再開とともに回復し、コロナショック前の水準を大きく上回って推移しています。

 「個人が消費をする」ということは、国を活性化させる大事な経済活動のひとつであり、経済成長に繋がっています。

STEP 02
現在の市場環境 MARKET

GDPの70%以上を占める
第3次産業(サービス業)
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GDP産業別構成

資源セクター(鉱業)は11%

 鉱業がオーストラリアのGDPに占める割合は11%となっています。したがって、中国の景気減速により資源需要が低下しても、オーストラリア経済への影響は限定的と考えられます。

 オーストラリア経済への影響が大きいとみられるのは、GDPの70%以上を占める第3次産業(サービス業)です。金融や公益事業、消費関連などの内需関連セクターが、オーストラリア経済の主役となっています。

出所:オーストラリア統計局

※四捨五入のため、合計が100%にならない場合があります。

STEP 03
GDP成長率 ECONOMIC GROWTH

28年連続でプラスの経済成長を達成したオーストラリア
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1992年から2019年までプラス成長を維持した国

 オーストラリア経済は、1992年以降2019年まで28年連続でプラス成長を達成しました。2020年はコロナショックの影響で景気後退となりましたが、2021年以降は正常化が進みプラス成長に回復、今後も底堅い成長が期待されます。

オーストラリアの実質GDP成長率の推移(IMF)

各国の実質GDP成長率(2009年、IMF)
オーストラリアの国旗オーストラリア 米国の国旗米国 日本の国旗日本
1.9% -2.5% -5.7%

金融危機の影響を受けた2009年も、GDP成長率はプラスを維持

 米国をはじめ主要先進国のGDP成長率が軒並みマイナスとなるなか、オーストラリアは安定的な人口増加に加え、中国の大規模な景気刺激策の恩恵を受けた資源ブームによりプラス成長を維持しました。

2023年以降の実質GFP成長率の予測値
基準年 2023 2024 2025
オーストラリア 1.6% 1.7% 2.1%
米国 1.6% 1.1% 1.8%
日本 1.3% 1.0% 0.6%

 国際通貨基金(IMF)が公表している実質GDP成長率予測において、オーストラリア経済は底堅い成長が期待されます。

出所:IMF、2023年以降は予測値(2023年4月時点)