STORY 2オーストラリア企業の魅力

相対的に高い配当利回り

STORY 3

STEP 01
市場シェア MARKET SHARE

オーストラリア企業はそれぞれの市場でのシェアが比較的高いことから、
収益力が高くなりやすい構造
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豪米の産業別の市場シェア(例)

(出所) マーティン・カリー・オーストラリア

※スーパーマーケットは2022年度の数値(豪州は前年7月~当年6月、米国は当年1月~12月)

※豪州の銀行は2023年6月時点、米国は2022年6月時点

スーパーマーケットのイメージ

外資企業参入の高いハードル

 オーストラリアは人口約2400万人と、米国の約3.2億人と比較すると市場自体は小さいため、米国などの企業が多額の資本をかけてオーストラリアに参入しても、コストに見合った利益をあげることが難しいのが現状です。

 そのため、オーストラリアは外資企業の参入が少なく、オーストラリア企業の市場シェアが高い傾向にあります。

 例えば、オーストラリアのスーパーマーケットは上位3社の市場シェアが約70%にのぼります。そのため不当な価格競争等に巻き込まれることも少なく、安定した収益を確保し易いため、相対的に収益力が高くなっています。

世界的なコーヒーチェーンも苦戦
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カフェのイメージ

オーストラリアのカフェ文化

 イギリスなど欧州系移民が多いオーストラリアではカフェ文化が根付いています。

 ミルク泡がほとんどない「フラットホワイト」などの独自メニューがあり、レギュラーコーヒーは「ロングブラック」と呼ばれるなど呼称も独特です。

スターバックスのイメージ

スターバックスの撤退

 カフェ文化が根付くオーストラリアですが、コーヒーチェーンのスターバックスも苦戦を強いられました。

 スターバックスは2000年、国内最大の経済都市シドニーなどに進出。しかし、2008年までに1.4億豪ドル(約119億円)以上の損失を出し、84店舗のうち不採算の約60店舗を閉めました。2014年には残る直営店事業も地元企業グループに売却しました。現在はオーストラリア資本として再出発を図っています。

出所:スターバックスのアニュアルレポート

*ブルームバーグの2021年4月末 1豪ドル=84.75円にて円換算

STEP 02
企業利益 EARNINGS

安定的に拡大が予測される企業利益
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豪州の名目GDPと企業収益の推移

出所:豪州政府統計局
期間:2014年1Q~2023年1Q※季節調整済

過去最高益を更新

一般的に企業収益はその国の成長と連動する傾向にあり、豪州では1-3月期の名目GDPは前年比+9.2%と底堅く推移し、豪州企業全体の営業利益は過去最高益を更新しました。

STEP 03
配当利回り DIVIDEND YIELD

日米に比べて配当利回りが高いオーストラリア株式
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豪米日の配当利回り

出所:ブルームバーグ

※オーストラリア株式:S&P/ASX200指数、米国株式:S&P500種株価指数 日本株式:TOPIX(東証株価指数)

オーストラリア株式の配当利回り水準

 オーストラリア企業の利益率は他の先進国と比較して相対的に高い水準となっています。高い利益率による豊富なキャッシュフローが、オーストラリア株式市場の高い配当利回りに繋がっていると考えられます。

STEP 04
結果 RESULTS

配当利回りの高さがトータルリターンに大きく寄与
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オーストラリアと日本の株価指数の推移

  • オーストラリア株式(配当を含むトータルリターン)
  • 日本株式(配当を含むトータルリターン)
  • オーストラリア株式(配当を含まないリターン)
  • 日本株式(配当を含まないリターン)
  • オーストラリア株式(配当を含むトータルリターン)
  • オーストラリア株式(配当を含まないリターン)
  • 日本株式(配当を含むトータルリターン)
  • 日本株式(配当を含まないリターン)

出所:ブルームバーグ

※オーストラリア株式:S&P/ASX200指数、日本株式:TOPIX(東証株価指数)

株価指数は配当を加味したトータルリターンに着目

 オーストラリアと日本の代表的な株価指数の、「配当を含まないリターン」と「配当を含むトータルリターン」を比べてみましょう。

 オーストラリア株式は配当利回りが相対的に高いため、投資期間が長くなると配当の積み上げによる効果が大きく、日本株式と比較して、パフォーマンス(トータルリターン)に占める配当効果がより大きいことがわかります。