概要

2月に向け、過熱したセンチメントやポジショニング、そして厳しい企業収益見通しを背景に、株式のバリュエーションは投資家の最大の関心事となっています。

こうした懸念は妥当と認識しつつも、強固なマクロ経済および企業ファンダメンタルズが引き続き市場を下支えしていると見ています。成長・インフレ・収益を掘り下げて分析すると、現在の楽観は「根拠なき熱狂」ではなく、確固とした基盤に支えられていると判断しています。

割高なバリュエーションは、トレンドを上回る成長と進行中のディスインフレが組み合わさり、株式にとっての「ゴルディロックス(適温経済)」環境を形成していることで正当化されると考えます。また、政治的な逆風の影響はあるものの、財政・金融政策は概ね支援的になると見込んでいます。マクロ要因に加えて、健全な企業収益環境もリスク資産にとって強気材料です。

過熱したセンチメントとポジショニングは、より弱気なアプローチを示唆する逆張り指標ではあるものの、強力なファンダメンタルズがそれを上回ると見ています。

こうした背景のもと、政策ポートフォリオでは株式をわずかにオーバーウェイトとし、債券をアンダーウェイトとしています。また、分散とヘッジを目的として、コモディティやオルタナティブにも配分しています。

主要なマクロテーマと当社の見解

底堅い成長シナリオ

  • 景気先行指標は、人工知能(AI)関連の設備投資(資本的支出)や富裕層の消費に支えられ、力強さを増しています。
  • 2026年の業績予想の上方修正やガイダンスに示されているように、企業センチメントは堅調です。
  • 米国経済は強固であることが証明されています。労働市場のデータは非常に高い水準から軟化したものの、安定化しつつあり、現時点で崩壊の兆候は見られません。

均衡のとれたインフレ見通し

  • 大半の先進国において、インフレ率は依然として中央銀行の目標を上回っていますが、全体的な傾向としてはディスインフレに向かっています。
  • 関税の影響は、消費者物価と企業の収益率の両面で吸収されています。コア財のインフレは持続する可能性がありますが、インフレ圧力はすでにピークを打ったと考えられます。
  • 住宅費や賃金の低下によりサービス・インフレが緩和され、財のインフレ上昇を打ち消す役割を果たしています。

緩和方向の金融政策

  • 経済の逆風により、米連邦準備制度理事会(FRB)が近い将来に再び利下げを行うことは妨げられる可能性がありますが、今後1年間は緩やかな緩和が続くと予想しています。
  • いくつかの主要な中央銀行は依然として緩和サイクルにありますが、世界の政策環境はより複雑化しており、二極化が進んでいます。
  • 主要国における財政政策は、資産価格を左右する影響力を強めています。米国の税還付は関税による逆風を相殺する可能性が高く、日本やドイツの刺激策も支援材料になると考えています。

ポートフォリオ構築における主要テーマ

慎重ながらも強気のスタンス

  • 業績予想の上方修正やガイダンスが株式市場の勢いを支えており、バリュエーションへの懸念を上回っていると考えています。
  • 経済の力強さを示す先行指標および現状指標は概ねプラスであり、リスク資産を支えています。
  • センチメントとポジション構築はより過熱しています。これはリスク資産にとってわずかな逆風となり、バリュエーションに関する継続的な議論の要因となっています。

新興国株式に投資機会

  • 新興国(中国を除く)全体で収益予想が急速に上昇しており、この地域に対する建設的な見方に影響を与えています。マクロ環境も支援的です。
  • 米国の大型株に対しては、中小型株や他地域の株式と比較して、引き続き楽観的な見方を維持しています。堅調な収益と支援的なマクロ背景が判断の指針となっています。
  • 先進国市場の株式に対しては、概ね悲観的な見方を維持しています。

国債をアンダーウェイト

  • 私たちの見解では、力強い成長がFRBの緩和に対する市場の長期的な期待に疑問を投げかけています。他の地域でも、中央銀行のレトリックは最近、よりタカ派的になっています。
  • 主要国において、政府が成長を刺激するために支出を増やしたり減税を行ったりしているため、財政赤字が拡大しています。その結果としての利回りへの影響を考慮し、デュレーションについては選別的な姿勢をとっています。
  • スプレッドの縮小により、クレジットから得られるリスク調整後リターンは低下しています。収益成長を背景に、私たちは株式を選好しています。
詳細は、レポートアロケーション・ビュー:確信は慢心にあらずをご覧ください。

リスクについて

すべての投資には、元本割れの可能性を含むさまざまなリスクが伴います。

株式は価格変動の影響を受け、投資元本を割り込むことがあります。 大型は、市場環境や経済状況により投資家の選好から外れる可能性があります。中小型株は大型株に比べて、より大きなリスクを伴い、ボラティリティがより高くなる傾向があります。

債券には金利リスク、クレジットリスク、インフレリスク、再投資リスクがあり、投資元本を割り込むことがあります。金利が上昇すると、債券の価値は下落します。債券自体の信用格付け、あるいは発行体、保険会社、保証人の信用力や財務状況の変化は、債券の価値に影響を与える可能性があります。低格付けのハイイールド債は、価格の変動が大きく、流動性が低く、デフォルトのリスクが高くなります。

異なる戦略、資産クラス、投資対象間で資産を配分しても、有益であるとは限らず、期待した結果が得られない可能性があります。ある戦略が特定の国や地域の企業に投資する限りにおいて、地理的に広く分散された戦略に比べて、ボラティリティが高くなる可能性があります。

コモディティ関連の投資は、コモディティ指数の変動、投機的取引、金利動向、天候、税制および規制変更などのさらなるリスクが伴います。

国際投資は、為替変動や社会的、経済的、政治的な不確実性を含む様々なリスクの対象となり、ボラティリティを高める可能性があります。これらのリスクは新興市場では一層大きくなります。中国への投資は、政府による経済への関与が依然として大きいため、他の多くの国と比べてより大きな規制リスクにさらされると予想されます。

上場企業への投資とは対照的に、非上場企業への投資は、企業に関する情報開示が限られており、流動性も低いため、上場企業への投資に比べてリスクが高くなります。

アクティブ運用は、利益の獲得や市場下落からの保護を保証するものではありません。分散投資は利益を保証するものでも、損失を防ぐものでもありません。

重要事項

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