2022年8月に立ち上げられたCeresのバリューイング・ウォーター・ファイナンス・イニシアチブ(VWFI)は、大規模に水を利用している企業および汚染企業72社を巻き込み、水を財務リスクとして捉え、水のシステムをよりよく守るために、必要な大規模変革を推進する投資家主導の新しいグローバルな取り組みです。

清潔な水の確保は、世界中の機関投資家や金融機関が直面する主要なシステミック・リスクであり、課題です。水は、食糧生産、エネルギー生成、産業活動、人々の健康、政治的安定など、経済成長のあらゆる原動力を支えるユニークな資源です。しかし、世界の多くの地域で水は慢性的に誤った管理をされており、気候変動の加速による物理的影響により、水の供給はますます不安定になっています。世界中の大規模な産業に投資している投資家や金融機関は、潜在的に大きな、そして認識されにくい水リスクに直面しています。

Ceresの理事会メンバーでフランクリン・テンプルトンのグローバル・ヘッド・オブ・サステナビリティであるアン・シンプソンは、次のように述べています。「世界における淡水の供給は、あらゆる地域で深刻なストレス下にあり、地域社会だけでなく、バリューチェーン(価値連鎖)を通じて水に依存している企業にもリスクをもたらしています。このような企業のリスク評価や、気候変動への耐性を高めながら今後の機会に対応できるようサポートする上で、投資家は重要な役割を担っています。バリューイング・ウォーター・ファイナンス・イニシアチブは、投資家の受託者責任として、経済的な安定を投資先に求める何百万人もの人々のために、サステナブル・リスク調整後のリターンの創出を目的としています。ベンジャミン・フランクリンは、「井戸が涸れたとき、我々は水の価値を知る」と名言を残しました。私たちはその状況に危うく近づきつつあり、受託者として行動しなければなりません。」

Ceresについて
地球と人々の健康のために、サステナビリティをビジネスプラクティスに統合することをミッションとする非営利団体です。地球規模の気候変動、森林破壊、水不足などのサステナビリティの課題に取り組み、持続可能な経済社会をサポートするために、投資家、環境団体、その他の公益団体が企業と共に活動する連携をリードしています。フランクリン・テンプルトンとクリアブリッジ・インベストメンツがメンバーです。

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