透明性はサステナブル・ファイナンスの根幹であるべきです。サステナブル投資及び欧州債券の責任者 であるデイビッド・ザーンが、フランクリン・テンプルトン債券グループの2022年ESGエンゲージメント・レポートを紹介します。

透明性はサステナブル・ファイナンスの根幹であるべきで、エンゲージメントは、発行体、投資家、その他の市場参加者間の透明性のある情報フローの本質となるものです。フランクリン・テンプルトン債券グループの2022年ESGエンゲージメント・レポート(英語)を紹介しながら、デイビッド・ザーン氏の話を聞いてみましょう。彼は、フランクリン・テンプルトンは、エンゲージメントを通じて、関係者全員にとって最高の結果をもたらす持続可能な金融エコシステムの発展にコミットしていると考えています。

2022年ESGエンゲージメント・レポートの主要テーマは以下の通りです:

  1. データの品質向上の鍵となる「透明性」。顧客ニーズを背景に非財務指標の重要性が高まる中、環境・社会への影響や依存関係を深く理解するために、定量的、定性的、空間的など、より多くの種類のデータを意思決定プロセスに統合しています。
  2. ほとんどの企業が一定のベストプラクティスを採用し、技術力や情報開示を改善しています。運用会社は顧客と規制当局の両方の期待を満たすために、毎年エンゲージメントへの取り組みを実施し続けており、ESG志向の投資家の視点で見ると、対応への遅れは発行体にとって不利となります。
  3. エネルギー転換は、気候変動を緩和するための最も差し迫った措置であると考えられています。発行体は、既知の再生可能エネルギー源の導入に投資するだけでなく、低炭素で再生可能資源の効率的なネットワーク統合を可能にする、スマート電力・ガスグリッドを含む様々なプロジェクトに取り組んでいます。
  4. 気候変動は、生物多様性の危機と相互関係にあります。生物多様性の損失を抑制するための公的機関および企業のコミットメントや、事業部門の自然への依存度や影響を考慮すると、生物多様性の要因をポートフォリオに組み込む必要があることは明らかです。
  5. 世界中で、社会は、健康、安全、法の支配、生活コストの上昇に関連した暴力的で不確実な状況に耐えています。

サステナビリティを実現するには、3つの領域の需要のバランスを見つけることが重要です:

  1. 人々
  2. 自然
  3. 経済

気候変動と生物多様性の危機、そして地政学的な動揺は、この3つの領域すべてに影響を与えているため、我々はこの複雑な状況を考慮し、セクター内およびセクター間の比較可能なデータを提供するために、エンゲージメントに対するアプローチを設計しました。我々は、運用パフォーマンスと投資家コミュニティの両方にとって重要となる特定の要因に、ESGリサーチの焦点を当てることを目指します。本年度のレポート(英語)では、これらの要素について詳しくご紹介していますので、ぜひご一読ください。

リスクについて

すべての投資には、元本の割り込みの可能性を含むリスクが伴います。投資の価値は下がることもあれば上がることもあり、投資家が投資した全額を取り戻せないこともあります。債券の価格は、一般的に金利と反対方向に動きます。従って、金利の上昇に伴い、投資ポートフォリオの債券の価格が調整されると、ポートフォリオの価値が下落する可能性があります。低格付け債券への投資は、債務不履行および元本割れの高いリスクを伴います。債券の格付け、または債券の発行者、保険会社、保証人の信用度や財務力が変化すると、債券の価値に影響を与える可能性があります。フランクリン・テンプルトンおよび当グループの運用チームは、環境、社会、ガバナンス(ESG)の一定の目標または能力を有していますが、すべての戦略が「ESG」に沿った目標に基づき運用されているわけではありません。

当資料に関するご注意

  • 当資料は説明資料としてフランクリン・テンプルトン(フランクリン・リソーシズ・インクとその傘下の関連会社を含みます。以下FT)が作成した資料を、フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社が翻訳した資料です。
  • 当資料は、FTが各種データに基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。
  • 当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている運用スタンス、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。
  • この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利はFTに帰属します。したがって、FTの書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。
  • 当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、証券の売買の勧誘を目的としたものではありません。
  • フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社(金融商品取引業者関東財務局長(金商)第417号)はフランクリン・リソーシズ・インク傘下の資産運用会社です。

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