お伝えしたいポイント
- 金利の高止まり懸念や金融不安(銀行危機)など2023年も不透明な市場環境が継続する米国株式市場において、安定的な配当収益を期待して投資家のインカム志向が高まる
- 米国高配当株は長期的なインカム収益の積み上げ等により、米国株全体と比較して堅調なパフォーマンス
金融引き締めや金融不安の影響から、懸念される米国の景気後退リスク
- 米連邦準備制度理事会(FRB)は、5月の連邦公開市場委員会(FOMC)において、0.25%の利上げを決定しました。FRBはインフレ抑制のため高金利政策を維持するか金融安定のため早期の利下げに踏み切るか、今後も難しい判断を迫られることになりそうです(図1)。
- 米国の景気後退確率の市場予想は65%まで上昇しており、金利の高止まり懸念や金融不安(銀行危機)等を背景に景気後退リスクが高まっています(図2)。
いま米国高配当株が注目される理由
- 2023年以降も米国は、景気後退懸念など不透明な市場環境が継続しています。そのような環境下、配当・インカム株の上場投資信託(ETF)への資金流入が続くなど、配当を求める投資家のニーズが高まっています(図3)。
- 企業側でも配当による株主還元を重視しており、米国株の配当総額は足元で過去最高を更新しています(図4)。
不透明な環境においても底堅い米国高配当株
- 米国株の中でも、予想配当利回りが高い銘柄群のパフォーマンスはS&P500指数全体を上回っており、底堅さが顕著となっています(図5)。
- 2023年以降、景気後退懸念などを背景に利益の停滞が見込まれる中でも、配当は安定した成長が予想されており高配当株への注目は息の長いものとなりそうです(図6)。
長期的なインカム収益の積み上げにより、米国高配当株は相対的に高いトータル・リターンを実現
- 安定した配当収益の積み上げが米国高配当株のトータル・リターンの押し上げに寄与してきたことがわかります(図7)。
- 長期で見ると、相対的に高い配当を積み上げたこと等により、米国高配当株は米国株全体(S&P500指数)と比較して堅調なパフォーマンスとなっています(図8)。
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