米国で最も優れた小さな会社の一社として認知されるに過ぎなかったフランクリン・テンプルトンは、世界有数の運用会社として評価されるまでに成長しました。私たちは、70年にわたる経験と投資専門知識、そしてグローバルなネットワークから導き出される、付加価値の高い見識をお客様に提供しています。
1940年代
1947年
ルパート・H・ジョンソン Sr.が、ニューヨークのウォールストリートにフランクリン・ディストリビューターズ・インクを設立、ベンジャミン・フランクリンの「貯蓄と投資を行うときに一番大切なのは、倹約と用心深さである」というビジネス哲学に深く感銘を受け、アメリカ建国の父でもあり、偉大なる科学者、そして優れた投資家でもあった彼の名を社名に冠しました。
(写真:ルパート・H・ジョンソン Sr.)
1950年代
1957年
チャールズ・B・ジョンソンが、社長及び最高経営責任者(CEO)を継承。当時の運用総資産額は約250万米ドルにすぎず、従業員はわずかでした。当時、米国における中流階級の資産運用は主に保険会社が手掛けていました。運用会社のビジネスチャンスは低いという考えが一般的な中で、将来の成功を確信して成長を目指していました。
(写真 : チャールズ・B・ジョンソン)
1960年代
1960年
1960年代の米国は、10年にわたり強気(ブル)相場と弱気(ベア)相場が繰り返され、金融業界が活気づいていた時期でした。粘り強い努力を続け、徐々に成果を挙げ、1960年代初頭から成長が始まりました。
(写真 : ブル(雄牛)とベア(熊))
1970年代
1971年
持株会社フランクリン・リソーシズ・インクの株式を公開。
1973年
カリフォルニア州サンマテオに拠点を置く投資会社、ウィンフィールド・アンド・カンパニー社を買収。買収に伴い、本社をニューヨークからカリフォルニア州サンマテオに移転しました。買収後の運用総資産額は約2億5千万米ドル、従業員は約60人にまで拡大しました。
(写真 : 公開時のフランクリン・リソーシズ・インク株式)
1980年代
1980年
1980年代に入ると、運用総資産額は6年連続で年約2倍のペースで増加しました。
1986年
フランクリン・リソーシズ・インクの株式がニューヨーク証券取引所に上場。 台湾事務所を開設し、初めて北米以外に拠点を置きました。
1988年
L.F.ロスチャイルド ファンド マネジメント カンパニーを買収。
1989年
運用総資産額が約400億米ドル超に成長。
(写真 : ニューヨーク証券取引所)
1990年代
1990年
1990年代には、積極的な買収戦略をとりました。この戦略により、運用商品は債券以外の資産にも拡大し、また欧州やアジアなどにもネットワークを広げました。
1992年
テンプルトン・ガルブレイズ&ハンスバーガー社の買収について、有名なグローバル投資家であるSirジョン・テンプルトンと合意。テンプルトンの買収により、優れたグローバル株式や外国株式の資産を獲得しました。加えて、新興国市場への投資のパイオニアとして知られるDr.マーク・モビアスを迎えることに成功しました。Dr.マーク・モビアスは40年以上にわたり世界中の新興国の視察・研究を続けてきました。
1996年
投資会社ハイネ・セキュリティーズ社と同社のバリュー投資で実績のある投資信託「ミューチュアル・シリーズ・ファンド」を買収。この買収により、米国株式の運用商品を拡充しました。
(写真 : 左 Dr.マーク・モビアス、右、Sirジョン・テンプルトン(1912年-2008年))
2000年代
2000年
カナダ株やバランス運用、債券運用において高い評価を得ていたカナダの著名な運用会社ビセット社を買収。
2001年
機関投資家および富裕層向けビジネスに強みを持つフィデュシャリー・トラスト・カンパニー・インターナショナル社を買収。
2003年
新興国市場におけるプライベート・エクイティ投資のパイオニアであるダービー・オーバーシーズ・インベストメント社を買収。
2005年
グレゴリー・E・ジョンソンがフランクリン・テンプルトンの最高経営責任者(CEO)に就任。
(写真 :グレゴリー(グレッグ)・E・ジョンソン)
2010年代
フランクリン・テンプルトンは、お客様のためにより良い結果を生み出す戦略とイノベーションを追求し続けました。
2012年
ヘッジファンド・ゲートキーパーでオルタナティブ商品やソリューションを提供するK2アドバイザーズの株式の過半数を取得。これにより、フランクリン・テンプルトンのオルタナティブ商品が拡充されました。
2013年
50年以上にわたりフランクリン・テンプルトンに成長と変化をもたらし成功へと導いたチャールズ・B・ジョンソンが会長職を退任。ハードワーク、そしてお客様への献身と絶え間ないサービスの上に成功は築かれる、というのが彼の信念でした。
2014年
初めての上場投資信託(ETF)商品の販売を開始。低コストかつ透明性の高い手段による投資専門家のサービスの提供を始めました。現在も、アクティブ、パッシブ、スマートベータ戦略を含むFranklin Liberty Shares ® ETFのラインナップを世界規模で拡充しています。
2018年
定評のあるグローバルバリュー資産運用会社であるエジンバラ・パートナーズを買収。これにより、グローバル株式商品が強化され、高く評価されている投資チームとリーダーシップが加わりました。
2019年
大手オルタナティブ・クレジット運用会社ベネフィット・ストリート・パートナーズを買収。これにより、フランクリン・テンプルトンのオルタナティブ商品が増強され、オルタナティブ・クレジット戦略を含む債券商品が拡充されました。
2019年11月
15年にわたりCEOを務めたグレッグ・ジョンソンはフランクリン・リソーシズの取締役会長に就任。ジェニー・ジョンソンが次期CEOに任命されました。
(写真 : イメージ)
2020年代
フランクリン・テンプルトンは、2020年2月に、30年以上の勤務を経て社長兼CEOに就任したジェニー・ジョンソンのリーダーシップの下、新たな10年をスタートさせました。前例のない世界的なパンデミックにもかかわらず、ジェニーはより強固な組織、すなわちグローバルな強さと投資の専門性の長所を併せ持つ組織を構築するため、主要分野への取り組みと投資を推進しました。
2020年には、当社が提供する投資およびサービシング・ソリューションの深化と多様化を図るため、フィデューシャリー・トラストのブランドで展開するウェルス・マネジメント事業を通じて、ペンシルバニア・トラストとアテナ・キャピタルの2つのウェルス・マネジメント会社2社を買収しました。
当社はまた、デジタル資産管理プラットフォームのプロバイダーであるアドバイザーエンジンを2020年に買収しました。この買収により、フランクリン・テンプルトンは、ゴールベースのファイナンシャル・プランニング・ツール、デジタル・ポートフォリオ構築分析ツール、リサーチ対応のプラクティス・マネジメント・サービスを提供することで、ウェルス・マネージャー、ファイナンシャル・アドバイザー、登録投資顧問(RIA)に対するサービスを向上させました。
2020年7月、フランクリン・テンプルトンはレッグ・メイソンとその傘下にあった専門性の高い運用会社の買収により、同社史上最大かつ最も重要な買収を完了しました。この買収により、フランクリン・テンプルトンの既存の運用戦略に差別化された運用ケイパビリティが加わったことで、コア債券、アクティブ株式、オルタナティブ投資の分野における明確なリーダーシップと強みがもたらされました。また、主要な成長分野であるマルチアセット・ソリューションも拡大しました。
(写真 : ジェニー・ジョンソン)
フランクリン・テンプルトンは、2021年には、Canvas®プラットフォームを通じてカスタム・インデックスを提供するクオンツ運用会社オショーネシー・アセット・マネジメントを買収しました。カスタム・インデックスは今日の資産運用における重要な成長分野であり、Canvasによって、ファイナンシャル・アドバイザーがセパレート・アカウントでカスタム・インデックスを構築し、管理することが可能になります。
2022年4月には、プライベート・エクイティのセカンダリー投資および共同投資のグローバル・マネジャーであるレキシントン・パートナーズの買収を完了し、11月には欧州のオルタナティブ・クレジット・マネジャーであるアルセントラの買収を完了しました。これらの買収により、フランクリン・テンプルトンは世界最大級のオルタナティブ資産運用会社となりました。
フランクリン・テンプルトンは、75年の歴史の中で多くの変化を遂げましたが、世界中の人々が人生で最も重要な経済的なマイルストーンを達成できるよう支援することに重点を置いています。
(写真 : 2022年11月15日、創立75周年を記念して、ニューヨーク証券取引所にて撮影)