3.セカンダリー投資の魅力的
な投資機会
PE市場の成長により投資対象が拡大する一方、セカンダリー投資は参入障壁の高さから
「買い手」優位の状況となっているように見受けられます。この市場環境は、良好な投資機会につながる可能性があります。
投資機会は今後一段の拡大が予想される
- プライマリー投資の増加と回転率(セカンダリー市場で売りに出されるファンドの比率)の上昇が、 セカンダリー市場の成長を牽引しています。投資の増加という点で、2017年以降、 PEファンドはグローバルで6兆米ドル(約900兆円※)を超える資金を調達しており、 将来のセカンダリー投資の投資対象が豊富に存在します。また取引も活発で、一例として、 2005年から2015年に組成されたPEファンドではコミットメント額の平均12.5%がセカンダリー市場で取引された実績があります。
推移(10億米ドル)
出所:ダウ・ジョーンズ・プライベート・エクイティ・アナリスト、LPに関する情報は、 インベスト・ヨーロッパ、アジアン・ベンチャー・キャピタル・ジャーナル(AVCJ)、 ラテンアメリカ・プライベート・エクイティ&ベンチャー・キャピタル協会(LAVCA)、 プレキン(2025年3月末現在)。網掛け部分は、レキシントンが予想するポートフォリオの回転率。
2026年には2,000億米ドル(約30兆円※)に達すると予測されています。
(10億米ドル)
出所:2013年~2017年はEvercore、2018年~2024年はJefferies、2025年と2026年の予想は、Lazard社の「ベースケース・シナリオ」。
高い参入障壁を背景に
ドライパウダー(投資待機資金)の増加は限定的であり、「買い手」優位が続く-
現在のセカンダリー市場は、豊富な「案件供給」に対し、
買い手のドライパウダーが追いついていない需給の不均衡が生じています。
この状況は、市場が「買い手」優位であることを強く示唆するものです。
ドライパウダーの程度は、「ドライパウダーの取引年数換算4」という指標で測ることができます。 これは年末時点のドライパウダーを前年の取引総額で割った値で、現在の市場でどれだけの期間分の取引が可能かを示します。 2024年時点では約1.3年分に留まっており、これは年間取引額のわずか1年強分のドライパウダーしか市場に存在しないことを意味します。
このようなギャップが生まれる背景には、セカンダリー投資特有の高い参入障壁があります。 適切な投資判断を行うには、過去の膨大な取引データの蓄積や多様なファンドへの投資実績に基づく専門的な知見が不可欠であり、 新規参入者が容易に買い手になれない構造となっているのです。
*4 ドライパウダーの取引年数換算:年末時点でのドライパウダーを前年の年間取引額で割って算出される指標。
値が小さいほど、市場の取引規模に対して待機資金が少ないことを示します。
出所:レキシントンの推計値(セカンダリー市場の取引額)、プレキン(ドライパウダー)。
2024年推定は、2024年10月時点のレキシントンの推定値を反映しています。
ボトムアップ・アプローチに基づく待機資金の分析では、
インフラおよび不動産に特化したセカンダリー・ファンドの待機資金を除外しています。
セカンダリー投資のために新たに調達する資金の規模は、短・中期的な資金調達環境に左右されます。
過去のトレンドが継続することを保証するものではありません。