2026年6月
フランクリン・テンプルトン・インベストメント・ソリューションズ
ブレット・ゴールドスタイン,CFA ヘッド・オブ・マルチアセット
トーマス・ネルソン, CFA, CAIA ヘッド・オブ・マーケット・ストラテジー
マイルズ・サンプソン,CFA ヘッド・オブ・アセット・アロケーション・リサーチ

概要

強固な企業ファンダメンタルズと底堅い成長を背景に、持続的なインフレとより引き締め的な金融政策の下でも、6月も株式に対する楽観的見方を維持しています。設備投資(capex)のスーパーサイクルは継続しており、AI(人工知能)のインフラ構築に関わる幅広い企業に恩恵をもたらしています。

こうした設備投資から利益を回収できるのかという投資家の懸念は、二桁の利益成長見通しによって抑制されています。これにより、予想PERは許容範囲に維持され、市場モメンタムを支えています。金融引き締め政策と投入コスト上昇はリスク資産にとって逆風ですが、当社は継続的な企業収益の堅調さがこれらの懸念を上回ると考えています。

債券市場では、タカ派的な政策転換とタームプレミアムの上昇により、米国債利回りが上昇し、その結果、その他の先進国国債とのバリュエーション格差は縮小しました。

マクロテーマ

安定的な成長

  • 力強い業績予想が、紛争後を見据えた楽観的な見通しを支えていますが、業績の広がりはやや鈍化しています。
  • 米国経済は底堅さを示しており、労働市場の経済データは安定しています。
  • 景気先行指標は概ね良好ですが、投入コスト上昇の影響を注視しています。ユーロ圏の景気指標は他地域よりも弱さが見られます。

根強いインフレ

  • 米国のインフレ動向は引き続き難しい状況にあります。コア・インフレ率は高止まりしている一方、一部の指標にはインフレ圧力の緩和も示されています。
  • コア財インフレもトレンドを上回る水準にあります。関税による上昇圧力はピークアウトした可能性がありますが、世界的なサプライチェーンの逼迫によって相殺されています。
  • イラン情勢が解決に向かう中、エネルギー価格ショックによる二次的影響は限定的にとどまると見ています。

政策の二極化

  • 市場がエネルギー価格ショックを評価する中で、成長を下支えする財政政策と引き締め的な金融政策の二極化が進んでいます。
  • 中東情勢を受けて政策見通しの見直しが進み、米国を含む多くの地域で引き締めバイアスが強まっています。
  • 財政政策は経済成長を支える一方で、財政赤字の拡大にもつながっています。米国では税還付が関税による悪影響を相殺しており、エネルギー支援策も一定の影響力を持つ可能性があります。

ポートフォリオ構築における主要テーマ

株式への楽観姿勢

  • 今後12カ月の利益成長見通しは二桁が見込まれており、企業ファンダメンタルズは引き続き堅調です。
  • 中東情勢は解決に向かっており、一時的な調整局面があっても、市場はそれを一時的要因として捉えると見ています。
  • センチメントやポジショニングは改善していますが、依然として過熱状態には至っておらず、リスク資産を下支えしています。

米国コア株式に注力

  • AI投資が株式市場を牽引していることから、米国大型株への選好を維持しています。
  • 新興国株式は直近の上昇を受けて一部削減しましたが、健全な企業ファンダメンタルズやAIテーマへのエクスポージャーがあることから楽観的な見方を維持しています。
  • 輸入コスト上昇や財政要因によるインフレ圧力を踏まえ、日本株のエクスポージャーを縮小しました。

デュレーション配分のバランス

  • 需要の減退が金融政策判断に与える影響は市場の織り込み以上に大きいと見ており、中央銀行が市場の利上げ期待どおりに動く可能性は低下すると考えています。
  • 米国の底堅い成長とインフレ圧力が、FRBの金融政策を複雑化させています。当社は米国のデュレーションを追加したものの、債券利回りに上昇圧力がかかる中、引き続きアンダーウェイトを維持しています。
  • 力強い企業業績とタイトなスプレッドを背景に、株式の超過リターンはクレジットより魅力的だと考えます。
詳細は、レポート「アロケーション・ビュー 株式に対して楽観的、ただしインフレには留意」をご覧ください。


リスクについて

すべての投資には、元本割れの可能性を含むさまざまなリスクが伴います。

株式は価格変動の影響を受け、投資元本を割り込むことがあります。大型株は、市場環境や経済状況により投資家の選好から外れる可能性があります。中小型株は大型株に比べて、より大きなリスクを伴い、ボラティリティがより高くなる傾向があります。

債券には金利リスク、クレジットリスク、インフレリスク、再投資リスクがあり、投資元本を割り込むことがあります。金利が上昇すると、債券の価値は下落します。低格付けのハイイールド債は、価格の変動が大きく、流動性が低く、デフォルトのリスクが高くなります。

異なる戦略、資産クラス、投資対象間で資産を配分しても、有益であるとは限らず、期待した結果が得られない可能性があります。ある戦略が特定の国や地域の企業に投資する限りにおいて、地理的に広く分散された戦略に比べて、ボラティリティが高くなる可能性があります。

コモディティ関連の投資は、コモディティ指数の変動、投機的取引、金利動向、天候、税制および規制変更などのさらなるリスクが伴います。

国際投資は、為替変動や社会的、経済的、政治的な不確実性を含む様々なリスクの対象となり、ボラティリティを高める可能性があります。これらのリスクは新興国市場では一層大きくなります。中国への投資は、政府による経済への関与が依然として大きいため、他の多くの国と比べてより大きな規制リスクにさらされると予想されます。

上場企業への投資とは対照的に、非上場企業への投資は、企業に関する情報開示が限られており、流動性も低いため、上場企業への投資に比べてリスクが高くなります。

アクティブ運用は、利益の獲得や市場下落からの保護を保証するものではありません。分散投資は利益を保証するものでも、損失を防ぐものでもありません。

本資料に記載された企業および/またはケーススタディは、説明目的のための例示にすぎず、フランクリン・テンプルトンが助言するいずれのポートフォリオで現在保有されている場合も、保有されていない場合もあります。提供される情報は、特定の証券、戦略または投資商品の推奨や個別の投資助言ではなく、フランクリン・テンプルトンが運用するいずれのポートフォリオの売買意図を示すものでもありません。


重要事項

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フランクリン・テンプルトンは、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する運用能力を有していますが、すべての投資戦略やそれに関連する商品が、投資プロセスにおいて「ESG」を考慮しているわけではありません。

投資戦略およびサービスは、すべての法域で入手可能とは限らず、個別の法域における金融商品およびサービスの提供に関する詳細な情報については、ご自身の金融専門家またはフランクリン・テンプルトンの担当者にご相談ください。

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